2013年2月6日水曜日

【iPhone】iPhoneはどうやって生まれたのか。

何気なく使用しているiPhoneではあるが、初代iPhoneがどれくらいの期間で開発されたものなのかが気になった。

初代iPhoneが発表されたのは2007年1月9日である。

伝記『スティーブ・ジョブズ』の中では2005年が開発スタートを伺わせる記載がある。よって単純計算で2年間でハードとOSを用意したことになる。

スティーブ・ジョブズ I

iPhoneの開発の出発点は、当時絶好調であった音楽プレーヤー(iPod)が何れ携帯電話へと統合され、iPod市場が携帯電話市場に食われることを危惧したものであった。

他者に食われる前に自社で携帯電話とiPodを合成しようとスタートしたがiPhone開発のスタートである。

iPodのホイールを基軸としたインターフェイスは携帯電話の多様な入力には向かず、当時並行して動いていたタブレット端末プロジェクトの入力インターフェイスが結果的には流用されている。

スティーブ・ジョブズが神のようにゼロから天命を受けてiPhoneを発明したようなイメージがあるが、実際は将来の不安とその不安を解消するためのイノベーション(工夫)により生み出されたのがiPhoneだったのだ。

今でこそiPhoneをパーソナライズされた究極のパーソナルコンピュータと捉えることができるが、当時は電話にiPodが統合されたものとしての位置づけが強かったと考えられる。

現にiPhone発表のプレゼン内でも「電話を再発明した」と言っている。決してコンピュータの再発明とは言っていない。

ただiPhone開発のプロセスの中でMac及びiTumeをハブとした構想が次第に出来上がっていったのではないかと想像している。

ここから学べることはイノベーションは突然起るものでもないし、天命のように降りてくるものでもないということだ。

半歩先の未来を危惧し、問題に対する解決策を見いだし、そして行動することがイノベーションなのではないか。

また実際に頭、手を動かしイノベーションを起こすなかでそのイノベーションは更に大きなものへの成長するのである。

実際やってみると新たなことに気付くことを経験したことはないだろうか?

私はアプリアイコンを作成していて途中でよいデザインアイディアが浮かんで当初のモノとは全く違う、よりよいものができあがることがよくある。

イノベーションとは思いついたらまずやってみることから生まれるのではないだろうか。

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